申請の基礎
補助金の採択率の読み方:ものづくり補助金1〜23次の申請者数・採択者数・交付決定数から分かること
審査で選ぶ型の補助金では、申請者数と採択者数が公表されることがあります。ものづくり補助金の1次から23次までの公表値から採択率を計算し、推移と、採択から交付決定までの数の違いを整理します。採択率を読むときの注意点もまとめます。
補助金には、要件を満たせば交付される型と、申請の中から審査で選ぶ型があります。審査で選ぶ型では、実施機関が回ごとに申請者数と採択者数を公表することがあり、そこから採択率が分かります。
この記事では、ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(ものづくり補助金)の公式サイトに載っている1次から23次までの公表値を整理します。採択率は、公表された申請者数と採択者数から当サイトが計算したものです。
採択率の推移
ものづくり補助金 締切回ごとの採択率(1〜23次)
直近の 23次 は 35.1%。23 回分で最高は 62.6%(9次)、最低は 29.4%(17次)。数字は公式の公表値(出典は記事末尾)。
公表値から読み取れることは次のとおりです。
- 1〜2次は60%前後で、3〜4次は38.1%・31.2%まで下がりました。4次は申請者数が10,041者で、23回の中で最も多い回です。
- 8〜13次は58〜63%で推移しました。
- 17次は29.4%と最も低く、18次以降は30%台が続いています(18次35.8%、19次31.8%、20次33.6%、21次34.1%、22次37.5%、23次35.1%)。
- 申請者数は減っています。14〜18次は17次を除いて4,800〜5,800者でしたが、20次は2,453者、23次は1,275者でした。
申請者数が減っても採択率は上がっていません。採択率は、その回の予算・枠の構成・公募要領の要件などによっても変わります。
採択者数と交付決定数の違い
公式サイトは、締切回ごとの「交付決定数」も公表しています(集計基準日 令和8年7月8日)。
| 締切回 | 採択者数 | 交付決定数 |
|---|---|---|
| 1次 | 1,429 | 1,383 |
| 14次 | 2,470 | 2,268 |
| 16次 | 2,738 | 2,550 |
| 18次 | 2,070 | 1,932 |
| 19次 | 1,698 | 1,505 |
| 20次 | 825 | 691 |
| 21次 | 638 | 511 |
どの回も、交付決定数は採択者数より少なくなっています。採択は「補助金交付候補者」としての選定で、その後に交付申請と交付決定があります。採択されても、交付決定まで進まない申請者がいることが数字から分かります。直近の回(22次など)は、集計基準日の時点でまだ交付申請の手続きが続いている可能性があります。
4〜13次は、公式サイトの表で採択者数が「一般型」と「グローバル展開型」に分けて載っており、交付決定数は全枠の数です。そのため上の表からは外しました。
採択率を読むときの注意
- 自分が採択される確率ではない:採択率は、その回に申請した事業者全体の結果です。審査は申請ごとの事業計画で行われます。
- 回によって条件が違う:枠の構成、補助上限、要件は公募回ごとに変わります。前の回の採択率がそのまま次の回に当てはまるとは限りません。
- 採択の後にも手続きがある:採択の後に交付申請・交付決定があり、事業の実施・実績報告を経て、補助金の額が確定します(申請から入金までの流れ)。
- 採択率が公表されない制度も多い:当サイトに載せている都道府県・市区町村の制度には、先着順(書類がそろった順)や、要件を満たせば定額を交付する制度が多くあります。茅野市の新商品開発補助金のように審査会で決める制度でも、申請者数・採択者数が公表されていないことがあります。
J-Net21(中小企業基盤整備機構)は、採択件数や金額があらかじめ決まっている補助金では申請しても必ず受給できるわけではなく、提出書類で妥当性や必要性を示せないと採択に至らないと説明しています。
締切回ごとの公表値
ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金 締切回ごとの申請者数・採択者数 の基本データ更新日 2026年9月30日
| 集計の注記 | 4〜13次は一般型の数(グローバル展開型は別欄)。23次は製品・サービス高付加価値化枠とグローバル枠の総計。交付決定数は全枠の数で、集計基準日は令和8年7月8日(22次は集計途中の可能性がある)。採択率は当サイトが申請者数と採択者数から計算した。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 回ごとの数 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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出典:
- 採択結果(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金 公式ホームページ、全国中小企業団体中央会)(確認日 2026-09-30)
出典
- 採択結果(ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金 公式ホームページ、全国中小企業団体中央会)(確認日 2026-09-30)
- 補助金・助成金の違いや補助金活用における注意点について教えてください。(J-Net21、中小企業基盤整備機構)(確認日 2026-09-30)
よくある質問
採択率が35%なら、自分が採択される確率も35%ですか?
そうではありません。採択率はその回に申請した事業者全体の結果で、審査は申請ごとの事業計画の内容で行われます。採択率は、その回の競争の厳しさを大づかみに知る目安です。
採択されれば補助金は必ずもらえますか?
採択の後に交付申請と交付決定があり、事業の実施と実績報告を経て額が確定します。公表値でも、採択者数より交付決定数の方が少ない回があります。
この記事の更新
- 2026年9月30日初版。23次締切(2026年8月7日発表)までの公表値で作成
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