申請の基礎
みらいエコ住宅2026事業(リフォーム)とは:「1つの居室」の組み合わせ要件と、上限100万円・下限5万円
みらいエコ住宅2026事業のリフォーム補助は、平成28年以前に建てられた住宅で、窓と断熱などを決められた組み合わせで改修する工事に補助する国土交通省の事業です。2026年度から、外に面した窓のある1つの居室で組み合わせの要件を満たす方式に変わりました。上限は住宅の年代と工事の水準で1戸あたり40万〜100万円です。
みらいエコ住宅2026事業は、国土交通省の住宅の省エネ化の補助事業です。この記事では既存住宅のリフォームを扱います。予算はリフォーム分が300億円(国土交通省)です。
2026年度のリフォームは、前年度の「子育てグリーン住宅支援事業」から方式が変わりました。外に面した窓のある1つの居室(公式サイトの言葉では「外皮に面する開口部を有する1つの居室」)で、決められた組み合わせの工事を行うことが要件です。
みらいエコ住宅2026(リフォーム)の手続き
- 1登録事業者と工事請負契約(着工まで)
- 2着工(2025年11月28日〜2026年12月31日)
- 3工事前の写真の撮影(必須)
- 4予約(任意・11月16日まで)
- 5事業者が交付申請(12月31日まで)
- 6契約代金への充当か現金で還元
どの段階も、予算の上限に達した時点で受付が終わります。
対象になる住宅
- 平成28年12月31日以前に新築されたことが、登記事項証明書(全部事項証明書)で確認できる住宅
- 戸建住宅・共同住宅等の別は問わない
- 対象者(工事発注者)は、住宅に住む所有者とその家族、賃貸に出す所有者(個人・法人)、賃借人、共同住宅等の管理組合
補助の上限
| 工事の水準 | 平成3年以前の住宅 | 平成4年〜平成28年の住宅 |
|---|---|---|
| 義務基準に相当する工事(開口部 + 躯体の断熱 + エコ住宅設備) | 100万円/戸 | 80万円/戸 |
| 次世代省エネ基準に相当する工事(開口部 + 躯体の断熱) | 50万円/戸 | 40万円/戸 |
- 1つの交付申請で申請する補助額の合計が5万円以上である必要があります。
- ほかの構成事業(先進的窓リノベ2026・給湯省エネ2026・賃貸集合給湯省エネ2026)で交付決定を受けている場合は、下限が2万円以上になります。
組み合わせの要件(2026年度の新しい方式)
公式サイトの要件表では、住宅の建築時期(平成3年以前か、平成4〜28年か)と、改修する窓の性能区分によって、必要な工事の組み合わせ(パターン)が決まっています。
- 対象の居室の外皮に面する全ての開口部を改修する
- 窓の性能区分(P・S・A・B/C)に応じて、躯体(床・壁・天井)の断熱改修が0〜3部位必要になる
- 義務基準に相当する工事では、さらに高効率給湯器か高効率エアコンの設置を加える
正確な組み合わせは、公式サイトの要件表で確かめてください。
補助額の例
補助額は工事・製品ごとに決まっていて、組み合わせの要件を満たしたうえで合計します。
| 工事・製品 | 補助額の例 |
|---|---|
| 断熱材(外壁・断熱性能F) | 44,000円/㎥(使用量に応じて) |
| 内窓(性能区分A) | 大 42,000円/中 22,000円/小 17,000円 |
| 高効率給湯器(エコキュート・ハイブリッド) | 45,000円/戸 |
| 高効率給湯器(エコジョーズ・エコフィール) | 30,000円/戸 |
| 高効率エアコン | 52,000円/箇所 |
| 手すりの設置 | 7,200円/戸 |
| リフォーム瑕疵保険等への加入 | 8,400円/契約 |
公式サイトは、2026年度から、高効率エアコンと第一種換気設備が補助対象に加わり、断熱材は使用量に応じて補助額を決める方式になったとしています。
ほかの補助との関係
| 相手 | 関係 |
|---|---|
| 先進的窓リノベ2026事業 | 窓リノベの要件を満たす開口部は、この事業では補助を受けられない。ただし窓リノベの予算が上限に達した後は、この事業の対象になる |
| 給湯省エネ2026事業・賃貸集合給湯省エネ2026事業 | 併用できる(同じ工事請負契約・工期でも可)。同じ工事での重複は不可 |
| 国のほかの補助 | 同じ工事で重ねて受けることはできない |
| 自治体の補助 | 国費が充当されているものを除き、併用できる |
財産処分の制限
公式サイトは、補助金の交付を受けて取得した設備等について、事業の完了後、財産の処分を制限する期間があるとしています(処分制限期間とは)。
予算の消化状況
2026年9月30日時点で、リフォームの予算に対する申請額の割合は8%でした。新築(GX志向型住宅は60%、長期優良住宅・ZEH水準住宅は35%)に比べて、リフォームの枠は消化が進んでいません。
確かめておくこと
- 住宅が平成28年12月31日以前に新築されたことを、登記事項証明書で確認できるか
- 改修する居室で、組み合わせの要件(窓の性能区分と断熱改修の部位数)を満たせるか
- 工事を請け負う事業者が、この事業の登録事業者か
- 窓の工事を先進的窓リノベ2026事業で申請するか、この事業で申請するか
- 自治体の補助を併用するなら、国費が入っていないか
3事業の使い分けは窓・給湯・断熱:住宅省エネの3事業の違いにまとめています。
出典
- みらいエコ住宅2026事業 公式サイト(確認日 2026-09-30)
- みらいエコ住宅2026事業 事業概要(確認日 2026-09-30)
- みらいエコ住宅2026事業 リフォーム(確認日 2026-09-30)
- みらいエコ住宅2026事業 リフォームの申請の流れ(確認日 2026-09-30)
- みらいエコ住宅2026事業 断熱改修(補助額)(確認日 2026-09-30)
- みらいエコ住宅2026事業 エコ住宅設備(補助額)(確認日 2026-09-30)
- みらいエコ住宅2026事業について(国土交通省)(確認日 2026-09-30)
- 住宅省エネ2026キャンペーン【公式】(確認日 2026-09-30)
よくある質問
自分で申請できますか?
できません。公式サイトは、補助対象者である一般消費者が直接申請をすることはできないとしています。工事を請け負う登録事業者が申請し、補助金は契約代金への充当か現金で工事発注者に還元されます。
窓だけの工事でも対象になりますか?
2026年度のリフォームは、外皮に面する開口部を持つ1つの居室で、決められた組み合わせの工事(要件化工事)を行う必要があります。組み合わせは住宅の建築時期と窓の性能区分で変わるので、公式サイトの要件表で確かめてください。窓の改修だけなら、先進的窓リノベ2026事業の対象になる場合があります。
この記事の更新
- 2026年9月30日初版。予算に対する申請額の割合は2026年9月30日時点の公式サイトの表示