申請の基礎
IT導入補助金の申請数・交付決定数の推移:2023後期・2024・2025年度を締切回ごとの公表値から足し上げ
IT導入補助金(現在のデジタル化・AI導入補助金)の申請数と交付決定数を、事務局が締切回ごとに公表した数字から当サイトが年度・枠ごとに足し上げました。申請に対する交付決定の割合は2023後期76.5%、2024年度69.9%、2025年度43.8%。2024年度は最終回(通常枠7次・インボイス枠12次)で割合が大きく下がりました。
IT導入補助金(2026年度からはデジタル化・AI導入補助金2026)は、審査の結果を「採択」ではなく交付決定として、締切回ごとに申請数と交付決定数を公表しています。年度の合計や割合は公表されていません。
そこで当サイトが、事務局の「交付決定事業者一覧および交付申請件数」ページに載っている締切回ごとの数字を年度・枠ごとに足し上げ、申請に対する交付決定の割合を計算しました。以下の合計と割合は、すべて当サイトが足し上げ・計算した値です。
年度ごとの申請数・交付決定数
| 年度 | 申請数 | 交付決定数 | 交付決定の割合 |
|---|---|---|---|
| 2023後期 | 56,464 | 43,218 | 76.5% |
| 2024 | 71,767 | 50,175 | 69.9% |
| 2025 | 80,439 | 35,202 | 43.8% |
IT導入補助金 年度ごとの交付決定の割合(当サイトが締切回ごとの公表値から計算)
直近の 2025 は 43.8%。3 回分で最高は 76.5%(2023後期)、最低は 43.8%(2025)。数字は公式の公表値(出典は記事末尾)。
- 2023は後期分だけです(通常枠5〜10次、デジタル化基盤導入類型7〜17次)。2023前期(旧事務局)の申請数・交付決定数の集計は、当サイトで未確認です。
- 申請数は増え、交付決定数は2025年度に減りました。 2024年度から2025年度にかけて申請数は71,767→80,439に増えましたが、交付決定数は50,175→35,202に減っています。
枠ごとの内訳
| 年度 | 枠 | 申請数 | 交付決定数 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 2023後期 | 通常枠(A類型) | 13,831 | 10,587 | 76.5% |
| 2023後期 | 通常枠(B類型) | 298 | 182 | 61.1% |
| 2023後期 | デジタル化基盤導入枠(デジタル化基盤導入類型) | 42,164 | 32,306 | 76.6% |
| 2023後期 | セキュリティ対策推進枠 | 167 | 139 | 83.2% |
| 2024 | 通常枠 | 25,140 | 16,540 | 65.8% |
| 2024 | インボイス枠(インボイス対応類型) | 46,394 | 33,438 | 72.1% |
| 2024 | セキュリティ対策推進枠 | 225 | 192 | 85.3% |
| 2025 | 通常枠 | 23,672 | 8,936 | 37.7% |
| 2025 | インボイス枠(インボイス対応類型) | 56,029 | 25,900 | 46.2% |
| 2025 | セキュリティ対策推進枠 | 730 | 360 | 49.3% |
件数の少ない枠(2024・2025の複数社連携IT導入枠は申請7件・8件、インボイス枠(電子取引類型)は1件・0件など)は表から省きました。2023後期のページには「インボイス枠」という名前の枠はなく、「デジタル化基盤導入枠」の名前で載っています。
2024年度の最終回で割合が大きく下がった
2024年度は、1〜6次の通常枠で申請の7割台、インボイス対応類型では9割台が交付決定されていました。ところが最終回で割合が大きく下がっています。
| 2024年度 | 交付決定日 | 申請数 | 交付決定数 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 通常枠 6次 | 2024年10月3日 | 5,881 | 4,648 | 79.0% |
| 通常枠 7次(最終) | 2024年11月22日 | 5,573 | 1,454 | 26.1% |
| インボイス対応類型 11次 | 2024年10月3日 | 10,043 | 9,036 | 90.0% |
| インボイス対応類型 12次(最終) | 2024年11月22日 | 11,714 | 1,245 | 10.6% |
最終回を除くと、2024年度の割合は通常枠77.1%、インボイス対応類型92.8%です(当サイト計算)。年度合計の69.9%は、最終回の数字で下がった値だということになります。割合が下がった理由は、一覧のページには書かれていません。 当サイトは理由を推測していません。
2025年度は通常枠が4割を切る回が続いた
通常枠 締切回ごとの交付決定の割合(2024〜2025年度、当サイト計算)
直近の 2025 8次 は 35.9%。15 回分で最高は 79%(2024 6次)、最低は 26.1%(2024 7次)。数字は公式の公表値(出典は記事末尾)。
| 2025年度 通常枠 | 交付決定日 | 申請数 | 交付決定数 | 割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1次 | 2025年6月18日 | 2,979 | 1,511 | 50.7% |
| 2次 | 2025年7月24日 | 3,516 | 1,447 | 41.2% |
| 3次 | 2025年9月2日 | 3,856 | 1,174 | 30.4% |
| 4次 | 2025年9月30日 | 2,742 | 935 | 34.1% |
| 5次 | 2025年10月31日 | 2,976 | 1,103 | 37.1% |
| 6次 | 2025年12月11日 | 2,624 | 931 | 35.5% |
| 7次 | 2026年1月20日 | 2,456 | 930 | 37.9% |
| 8次 | 2026年2月17日 | 2,523 | 905 | 35.9% |
2025年度の通常枠は、3次以降のすべての回で申請の3割台でした。インボイス対応類型も、1次の57.6%のあとは40〜47%台で推移しています。
2026年度(デジタル化・AI導入補助金)の1〜3次
2026年度の公表値(2026年9月2日更新)では、通常枠の1〜3次は申請5,820件に対し交付決定2,517件(43.2%)、インボイス対応類型は申請12,096件に対し交付決定5,904件(48.8%)です(当サイトが足し上げ・計算)。回ごとの数字はデジタル化・AI導入補助金2026とはに載せています。
数字を読むときの注意
この記事の数字の性質
公表値
事務局が締切回ごとに出す申請数と交付決定数
当サイトの計算
年度・枠の合計と、申請に対する交付決定の割合
公表されていないもの
年度の合計、割合、割合が変わった理由
- 「交付決定の割合」は、ものづくり補助金などの「採択率」と同じ意味ではありません。IT導入補助金は採択の後に別の交付申請をする制度ではなく、申請に対して交付決定が出ます(補助金の申請から入金までの流れ)。
- 交付決定の後も、実績報告を期限までに出さなかった場合などは交付決定が取り消されます。2025年度の実績報告期限を知らせる事務局の資料は、期限までに実績報告を提出しなかった場合は交付決定の取消しとなり、補助金を交付できなくなるとしています。
- 年度によって枠の名前・補助率・要件が違います。ある年度の割合がそのまま次の年度に当てはまるとは限りません。
関連
出典
- 交付決定事業者一覧および交付申請件数2023後期(IT導入補助金)(確認日 2026-10-01)
- 交付決定事業者一覧および交付申請件数2024(IT導入補助金)(確認日 2026-10-01)
- 交付決定事業者一覧および交付申請件数2025(IT導入補助金)(確認日 2026-10-01)
- 交付決定事業者一覧(デジタル化・AI導入補助金2026)(確認日 2026-10-01)
- IT導入補助金2025 実績報告期限及び不備訂正期限のお知らせ(確認日 2026-10-01)
- IT導入補助金2023(旧事務局サイト 過去の補助金)(確認日 2026-10-01)
よくある質問
IT導入補助金の「採択率」は公表されていますか?
事務局は締切回ごとに申請数と交付決定数を公表していますが、年度の合計や割合は表示していません。この記事の年度合計と割合は、当サイトが締切回ごとの公表値を足し上げて計算したものです。
2024年度の最後の回で何があったのですか?
公表値では、2024年11月22日に交付決定された通常枠7次は申請5,573件に対し交付決定1,454件、インボイス枠(インボイス対応類型)12次は申請11,714件に対し交付決定1,245件でした。割合が下がった理由は、この一覧のページには書かれていません。
この記事の更新
- 2026年10月1日初版。年度・枠ごとの合計は当サイトが締切回ごとの公表値を足し上げた値
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